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本のない書斎の書評ブログ

■日本文学

読むものを魅了する稀代の書【アラビアの夜の種族】古川 日出男

日本推理作家協会賞&日本SF大賞受賞作。 聖遷暦1213年、偽りの平穏に満ちたカイロ。訪れる者を幻惑するイスラムの地に、迫り来るナポレオン艦隊。対抗する術計、それは大いなる陰謀のはじまりだった。語られるのは、存在しない物語。13世紀エジプトを舞台…

現代のディストピア小説【ボラード病】ネタバレ感想

密かにはびこるファシズム、打ち砕かれるヒューマニズム。批評家を驚愕・震撼させた、ディストピア小説の傑作。 この本は内容を知ってしまってから読んだのだが、できれば何も知らずに読みたかった。 「どんでん返しがある」「何かが隠されている」などと言…

透明な水槽のなかの生き物【コンビニ人間】感想

芥川賞受賞作。考えさせられる部分が多くありつつも、読みやすく、純粋に娯楽として楽しめる一冊。 あらすじと感想 主人公は、同じコンビニで18年間アルバイトをしている36歳独身女性。こう書くと人生に焦りを感じているアラフォー女子の話かと思われるのだ…

【人はお金をつかわずにはいられない】 久間 十義/朝倉 かすみ/山崎 ナオコーラ/星野 智幸/平田 俊子

欲望を満たすため、社会に活かすため、生活のため…ただ、つかうため? 5人の作家による、「お金」にまつわる短編集。 グレーゾーンの人 久間十義 金利ばかりじゃなく、すべてにグレーゾーンは必要なんですよ。 消費者金融で働く男性の語りを通して、金融の裏…

俗っぽさと、夢の中のような浮遊感【死んでいない者】感想

芥川賞受賞作。芥川賞作品を読むなんて綿矢りさと金原ひとみのとき以来だ、なんて思ったがそういえば「火花」も読んだ。こう書くとずいぶんミーハーだ。又吉氏の作品でいちばんいいと思うのは「東京百景」だが。 最近はなんだかんだで芥川賞受賞作を読んでい…

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