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本のない書斎/中身のない研究

「オレンジの種五つ/5粒のオレンジの種」The Five Orange Pips アーサー・コナン・ドイル

 

きれいに解決した事件の話ではない、と冒頭で語られるように、ホームズは依頼人が殺されるのを防ぐことができず、また犯人への復讐も叶わなかった。

 

これまでの作品では、きわめて個人的な事情による事件が主であったので、クー・クラックス・クラン(K.K.K)のような大きな組織が出てくるのは初めてかもしれない。

 

犯人を突き止める推理も、彼らの流儀であるオレンジの種を送る復讐方法も実に見事で鮮やかなのだが、その手紙が届く前に、犯人の乗った船が嵐で行方不明になってしまう。こればかりはホームズでもどうしようもない。

 

犯人が依頼人を殺害した際、どうやって誘い出したのかも謎のままであり、これがK.K.Kという組織の不気味さをいっそう増しているように思う。

 

 

オレンジの種五つ

 

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