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本のない書斎/中身のない研究

「指環」 江戸川 乱歩

 

非常に短い話。AとBの2人の会話だけで成り立っている。

 

かつて汽車で偶然隣に座った2人が再会するのだが、実は2人ともなかなかの悪党であった。

 

ある貴婦人から指輪を掏ったB、それに気付いていながら、Bの戦利品を横取りしようとするA。

「蜜柑の中へ品物をしのばせて置いて後から拾いに行く」というのは「古い手」なのだそうだが、わたしには新鮮だった。

 

Bは囮の蜜柑を投げ捨てると、指輪を身体検査の間だけAの煙草入れに隠し、Aが蜜柑を拾うため慌てて改札を出る際に取り出した。今回はBの方が一枚上手であったようだ。

 

 

図書カード:指環

 

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