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本のない書斎/中身のない研究

「ツェねずみ」 宮沢 賢治

 

「クねずみ」の方を先に読んだのだが、どうやらこちらの「ツェねずみ」の方が前の話のようだ。

 

こちらにはねずみは「ツェねずみ」しか登場しない。そのかわり、いたちや蟻のような動物、それから、柱やバケツのような無機物が登場する。

 

クねずみは高慢で「エヘンエヘン」とやるのが癖だったが、ツェねずみは被害妄想というか、強欲というか、今風に言うとモンスタークレーマーのようでもある。「私のような弱いものをだますなんて、まどうてください。償うてください。」というのが決まり文句で、「クねずみ」でクねずみはツェねずみのことを「あの意地わる」と言っている。

 

親切を仇で返すので誰からも相手にされなくなったツェねずみは「ねずみ捕り」と交際をはじめるのだが、その性格が原因でねずみ捕りを怒らせてしまい、ツェねずみはねずみ捕りに捕らえられてしまう。

 

「クねずみ」でクねずみが読んでいる「ねずみ競争新聞」には、この出来事が「ツェねずみの行くえ不明」として載っている。

 

宮沢賢治童話全集 新装版 (1) ツェねずみ

宮沢賢治童話全集 新装版 (1) ツェねずみ

 

 

図書カード:ツェねずみ

 

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