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本のない書斎/中身のない研究

「文づかひ/文づかい」 森 鷗外

 

「文づかひ」とは、文、つまり手紙を届ける「遣い」のことであった。主人公が姫から預かった手紙を届けるという筋書きは分かったものの、細部を理解するのがなかなか難しい。姫は親の決めた結婚が嫌で、その手紙によってそれを免れた、ということになると思うが、解説など読むと、どうやら結婚相手が嫌というより結婚そのものが嫌で、仕事に就くことでそれを回避した、ということらしい。女性の自立や新しい時代の生き方のようなことを書いているのだろうか。オウムが隊長の口癖を真似たり、ユーモアのある部分もあるが、全体としては楽しめるまで行かなかった。「高瀬舟」や「ヰタ・セクスアリス」ではここまでの読みづらさはなかったのだが。やはり鴎外は難しい。

 

山椒大夫・高瀬舟 (新潮文庫)

山椒大夫・高瀬舟 (新潮文庫)

 

 

ヰタ・セクスアリス (新潮文庫)

ヰタ・セクスアリス (新潮文庫)

 

 

図書カード:文づかひ

図書カード:文づかい

 

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