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本のない書斎/中身のない研究

2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

大胆にして上品なクラシック【アクロイド殺し】ネタバレ感想

アガサ・クリスティといえばミステリ好きでなくとも知っている超有名作家。「そして誰もいなくなった」や「オリエント急行殺人事件」などの作品も、「読んだことはないがタイトルは知っている」という方は多いだろう。わたしもそのひとりであり、アガサ・ク…

計算された喜劇【倒錯のロンド】ネタバレ感想

遊び心のある、ちょっとひねったプロット。文章は平易で読みやすい。少し物足りないくらいだが、プロットが凝っているので文章はこのぐらいあっさりしている方がいいのかもしれない。 登場人物があまり魅力的でないのだが、これは「魅力的に書けていない」の…

仕掛けもグロさも一級品【殺戮にいたる病】ネタバレ感想

叙述トリックはもちろん、グロ描写でも名高い作品。 いきなり犯人の蒲生稔が逮捕されるシーンから始まる。わたしはスマートフォンで読んでいたため、操作ミスでエピローグに飛んでしまったのだろうかと一瞬疑ったが、そうではなかった。この作品は「エピロー…

”たった一行”のエスプリ【十角館の殺人】ネタバレ感想

この作品はかなり有名らしく、いくつかのサイトでは「ミステリ好きなら当然読んでいると思うが・・・」なんて書かれていたので読んだ。 過去に怪事件があった無人島を訪れるミステリ研究会の大学生7人、趣向をこらした館、そこで起こる連続殺人事件、まさに…

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